発行:社会福祉法人 大樹会 ¥500(税込)
「いいねの樹」は大樹会のオリジナル絵本です。大樹会の名前を連想すると大きな木というイメージでしょうか。その大きな木に起こった物語の中で根っこたちが大活躍します。まさしく「いいねの樹」とは良い根の樹というわけなのです。ここにも登場している三人の根っこたちは実際に大樹会にいる職員がモデルです。それぞれに個性は違いますが、このホームページ全体のキーコンセプトでもある「楽しませ人」です。
絵本をつくった目的
大樹会で働く職員「楽しませ人」の魅力を地域のみなさんや求職者のみなさんに届けたい!職員みんなで考えた結果…仕事の進め方、チーム力、個々の存在意義、つまり自分たちの職場の風土を物語にすれば、魅力をわかりやすくお伝えできるのでは、という想いがこの絵本には込められています。
絵本ができるまで
職場が違い普段は顔を合わすことのない職員同士が集まり物語や意図、目的について何度も議論を重ねました。この絵本の題名は当初「ひっくりかえった樹」だったんですよ。でも「いいねの樹」が出てきた時は本当にうれしかったです。この絵本ができるまでのメイキング動画をぜひご覧ください。
いいねの樹は大樹会を表しており、物語では大樹会の職場での様々なトラブルやイレギュラー、困難に対して、どういうスタンスで立ち向かっているかを描いています。いわゆる一番実態がわかるシチュエーションでの風土の広報です。
1番手のほそっちょのアイデアが活かされるかどうかは、2番手のふとっちょの影響力が大きいのだと表現し、表のタイトルは「いいねの樹」ですが、裏タイトルは「楽しませ人」です。それは1番手の積極性が楽しませ人というだけではなく、勇気ある2番手こそ楽しませ人であり、また組織としての楽しませ人という役割だけではなく、ご利用者との関わりの中にも自分のアイデアだけではなく、相手のアイデアを引き出すという2番手こそが「楽しませ人」でありたいのだと描いています。
また、最初ほそっちょの意見に否定的だっためがねっこをはじめとする根っこたちが、最後はふとっちょの隣で肩を組んで喜び合うシーンがあります。これは意見が分かれて何かを実行したあと、通常はほそっちょとめがねっこ達との間にしこりが残るのですが、勇気ある2番手のふとっちょが、めがねっこを隣によび肩を抱き一緒にやっていこうね!という雰囲気を作り出しています。ここにも楽しませ人の神髄を描いています。
つまり大樹会では、ほそっちょ、ふとっちょ、めがねっこのように職員もそれぞれに特性がありますが、良し悪しで捉えるのではなくどの特性であっても、楽しませ人に触れる事ができ、育成し成長できる風土があり一緒に楽しませ人になろう!!という想いを一番に届けたい物語です。
この絵本に登場する「大樹」のモデルは、「逆さ杉(送り杉) 」。東舞鶴の国道27号線を高浜方面に向かい、高専へと曲がる信号、左手の田んぼの中に「逆さ杉」が見えます。 通常、「直ぐの木(すぐのき)」→「杉の木(すぎのき)」という語源もあるくらい杉は真っ直ぐに伸びますが、「逆さ杉」は不思議な形。この地元の伝説の木をモデルに描いたのが、今回の絵本のいいねの樹です。 因みに、大きな木は土より上の部分の大きさを表しており、大樹の樹というのは土より下の部分、根っこの大きさを表しています。つまり土台の強さであり、設立や建立と「樹立」はその意味が異なり揺るぎないものを立てるという意味になります。「いいね=いい根」の樹である所以です。