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一人一人の子どもたちの理解を学ぶ

当日はどんぐり3名、やまもも1名、南包括2名、わんぱく4名、にこにこ3名の13名参加でした。
講師は福知山市立日新中学校の西村教諭で「一人一人の子どもたちの理解~みんなの笑顔のために~」をテーマに講演して頂きました。

「気になる行動をする子」の背景や環境が昔とは変化していること。例えば昔は空き地に集まって遊ぶことで、友達と遊びを通して自然とコミュニケーションが取れていたけれど、現在は空き地での遊びが禁止されていたり、家の中で遊ぶ機会が多かったりして、遊びの内容もゲームに移行しているため、言葉を使ってのコミュニケーションが不必要なことから、人と関わりにくい子どもがいること等です。

発達障害やADHDなどのため、日常生活には支障がないけれど、周囲から理解されにくい子どももいて、誤解を受けたり、きつい言葉をかけられたりして傷つき、気になる行動が表れやすくなるとも言われていました。
こういう子どもたちは「しない」のではなくて「できない」ので、外見から分かりにくいからこそ、丁寧に関わる必要があります。
また、不登校や引きこもりについても触れながらお話しされていました。

「気になる行動をする子ども」は”心のコップに自信が満ちてない”状態なので、愛情をそそぐこと、承認することが大切とのことでした。「話を聞いてくれて嬉しい」「あなたは静かに話を聞ける力がある」等と言葉かけをすることで自信がつき、未来の種まきにもなると言われていました。

「子どもは良い言葉で育つ」というのがいちばん印象的でした。

途中で流された”とある女性教師の話”(5年生の担任で、ひとり不衛生で学習にもやる気のない男児がいて嫌悪感を抱いていたが、1年~4年生までの経過で母が病気で亡くなったり、父の暴力があったりして家庭環境の悪化でそのようになったことを知り、女性教師が態度を改め、一緒に放課後に学習する等でサポートすることにした結果、男児はこの教師を慕い、医者になり、結婚式に母親の席についてほしいと招待状を送ってきた)などの話もあり、周りから鼻をすする音が響いた学習会でした。